| 第1回 オリエンテーション―文化政策が必要とされる時代とは |
| 授業の進め方について説明した後、「文化政策」が現代世界で大変重要視されていることについて考える。 |
| 予習内容:シラバスをきちんと読んでおく。また博物館学課程や司書課程、さらに文化デザイン学科以外で教職課程を履修している学生は、その授業で学んだことを思い出しておいてください。(60分) |
| 復習内容:オリエンテーション内容、授業内容を復習しておく。(60分) |
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| 第2回 「文化政策」の「文化」とはどのような意味か? |
| 「文化」と言っても、大変多様な意味があります。そのため、それを一括して扱うことは大きな困難がともない、また政策担当者・学術研究者、ミュージアムや劇場などの文化施設運営者・施設を利用したり活動している人々の間にも大変な混乱が生じております。時には、ジャンル間で政策内容について深刻な誤解や敵意が生じており、不毛な対立などの問題も生み出し続けています。 |
| この混乱を避けるために、この回では「文化政策」という場合の「文化」の意味について考えます。 |
| 予習内容:「文化」という言葉の内容について自分の知識を思い出しておく。。(60分) |
| 復習内容:「文化」という言葉について、授業内容と自分の体験の相違や共通点などを考える。(60分) |
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| 第3回 「クールジャパン」と「文化経済戦略」について |
| 「クールジャパン」といえばご存知の方も多いでしょうが、元来は文化政策から発生した用語です。この言葉、さらにそれを現在支えている政府のプラン「文化経済戦略」について考えます。 |
| 予習内容:「クールジャパン」という言葉の意味について知っている体験を思い出しておく(聞いたことがなくても結構です)。また、「文化」と「経済」という言葉の意味についてそれぞれ考えておく。(60分) |
| 復習内容:「クールジャパン」という言葉の意味を復習し、さらに「文化」と「経済」という言葉の意味が両立するのかも考える。(60分) |
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| 第4回 「クール資本主義」について |
| 「クールジャパン」や「文化経済戦略」を支えるのは、1990年代のイギリスに始まる「クール資本主義」と呼ばれる思想や経済政策・文化政策です。現在、大韓民国の「韓流」は日本などで大人気を博していますが、これも韓国がクール資本主義を受容した文化政策を行なった結果です。この思想や政策の意義について考えます。 |
| 予習内容:「クール」という言葉の意味を、第3回授業の内容も合わせて考えておく。(60分) |
| 復習内容:日本国とイギリスや大韓民国の政策の相違を考えておく。(60分) |
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| 第5回 現代世界の文化政策ーUNESCOの「世界遺産」などの試み |
| 現代世界では、文化を経済に直接役立てようとする動きが強力にあります。これが「クール資本主義」として現れています。 |
| しかし、当然ながら文化には「伝統」という意味もありますから、経済と伝統のせめぎ合いが起こります。 |
| このせめぎ合いを、UNESCOなどの政策に基づいて考えていきます。 |
| 予習内容:UNESCO(ユネスコ)とはどんな機関かを考えておく。(60分) |
| 復習内容:「文化」と「経済」は本当に両立するのか、再度考えてみる。(60分) |
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| 第6回 文化庁系の文化政策(1)ー文化財保存 |
| ここからは、政府内で文化政策を扱う官庁別に考えていきます。その中でも文化庁は中心的な役割をになっておりますので、順番に考えていきます。 |
| 予習内容:「文化庁」とはどんな役所かを、公式ホームページなどを見ながら考えておく。(60分) |
| 復習内容:「文化財」とはどんなものなのかを考えておく。(60分) |
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| 第7回 文化庁系の文化政策(2)ーミュージアム運営と生涯教育 |
| この回は「ミュージアム」とそれを支える「生涯教育」という思想について考えます。特に「博物館法」などの法律について扱いますが、第6回と内容が重なりますので、相違点を十分に理解しながらその後の授業にも臨んでください。 |
| 予習内容:第6回の内容をきちんと復習しておく。また博物館学課程を履修した人は、その内容も思い返しておく。(60分) |
| 復習内容:第6回と第7回の授業内容の相違を詳細に復習しておく。(60分) |
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| 第8回 文化庁系の文化政策(3)ー「コンテンツ」保護 |
| 第3回と第4回で考えた「クール資本主義」と「クールジャパン」の具現化を行う政策の回になります。 |
| 予習内容:第3回と第4回の授業内容を復習しておく。(60分) |
| 復習内容:そもそも文化庁という小さな役所が、これだけの広大な領域をカバーできるのかを考えてみる。(60分) |
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| 第9回 文化庁系の文化政策(4)、外務省系の文化政策ー芸術の保護や振興 |
| この回は古典的な「芸術」や、「現代アート」の保護・振興を扱います。 |
| またこの回の内容は、外務省やその外郭団体も所管しているため、それも扱います。 |
| 予習内容:「芸術」と「アート」という言葉の意味について考えてみる。(60分) |
| 復習内容:第9回とそれ以前の文化庁の役割の違いについて、第8回復習時の疑問も合わせて考えてみる。(60分) |
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| 第10回 防衛省系の文化政策 |
| 防衛省は、楽隊などによる古典的な文化政策と、自衛隊の宣伝に役立つような映画の支援などを行なっています。その政策の意味について考えてみます。 |
| 予習内容:自衛隊が登場する映画について知識や経験を思い出してみる。(60分) |
| 復習内容:防衛省系の政策の意味について、社会的意義を考えてみる。(60分) |
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| 第11回 観光庁系の文化政策 |
| 「インバウンド」などと文化政策は連動する傾向が非常に強いので、その面からの政策を考えます。 |
| 予習内容:「インバウンド」などの言葉の意味や政策について考えておく。(60分) |
| 復習内容:観光客と現地住民の利益の軋轢などを、「世界遺産」の例も考え合わせて復習しておく。(60分) |
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| 第12回 地方自治体の文化政策 |
| 地方自治体の「まちおこし」や「むらおこし」と関連する文化政策について考えます。ただし具体的な展開は「地方創生論」で扱います。 |
| 予習内容:まちおこし・むらおこしなどの施策について、自分の知識や経験を思い出しておいてください。また、地方創生論をすでに履修した人はその経験を思い出してください。(60分) |
| 復習内容:第12回の授業内容と、それまでの授業内容の関連を考えてみる。(60分) |
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| 第13回 「プロパガンダ」と「ソフトパワー」 |
| ここでは、現代世界や日本の文化政策で重要な役割を果たす「プロパガンダ」と「ソフトパワー」という言葉について考えます。 |
| 予習内容:「プロパガンダ」や「ソフトパワー」の辞書的な意味を調べておく。(60分) |
| 復習内容:海外に紹介される「日本」のイメージについて、授業中に紹介した資料も合わせて復習しておく。(60分) |
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| 第14回 社会包摂について |
| 現代世界でも日本でも、「社会包摂」という言葉は非常に政策に影響を与えており、文化政策にも影響が強くなっています。この言葉や政策の意味を考えてみます。 |
| 予習内容:「社会包摂」という言葉の意味を調べておく。(60分) |
| 復習内容:「社会包摂」を実政策に活かす困難について考えてみる。(60分) |
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| 第15回 まとめ―現代世界・現代社会の文化政策の役割 |
| 現代世界・現代社会において文化政策がどのような役割を果たしているかについて考察する。 |
| 予習内容:自らが関心を持った授業内容について、期末レポートを準備する。(60分) |
| 復習内容:「社会的なるもの」と「文化的なるもの」がどのように関連しているかを、十分に考える。(60分) |
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