キーワード 日本語(Japanese) 講 義 概 要 西田幾多郎(1870-1945)の哲学は、日本人による初めての独自的哲学といわれています。確かに、西田の禅体験はその思想に大きな影響を持っていました。しかし西田は、あくまでも哲学の論理として自らの思想を形成していったのであり、そこでは西洋哲学を創造的に解釈し直し、かつそれらと対決するといった展開が試みられています。 この授業ではそうした西田の哲学思想についてその全体をたどるような形で見ていく試みをしたいと思います。難解として知られる西田哲学ですから、抽象的な哲学概念が一体何をさしているのか、研究者の間ですらその解読には多くの困難がつきまといます。講義する私も、とてもその全貌がつかめたとは思いません。しかし、あえてその困難さを前提として、西田幾多郎という人間の人物像と、その哲学が何を問題として、何を伝えようとしたのかを大局的な所で捉えていきたいと思います。 到 達 目 標 ①知識・技能の観点 西田幾多郎の人間像を知り、その哲学の構造を理解する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 哲学的論議がどのような形でなされるのか把握する。
③主体的な態度の観点 哲学に触れることにより自らの哲学的問いを持ちうるような問題意識を持つことができる。 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック 授 業 計 画 | 第1回 イントロダクション 日本的なものと哲学 | | 第2回 西田幾多郎とは誰か 西田の人物像(1) | | 第3回 西田幾多郎とは誰か 西田の人物像(2) | | 第4回 『善の研究』と純粋経験(1) | | 第5回 『善の研究』と純粋経験(2) | | 第6回 『善の研究』と純粋経験(3) | | 第7回 経験と反省、そして自覚—自己が自己を見る | | 第8回 場所の論理—自己が自己において自己を見る(1) | | 第9回 場所の論理—自己が自己において自己を見る(2) | | 第10回 絶対無の自覚—自己が顕れ、究極の自己から考える(1) | | 第11回 絶対無の自覚—自己が顕れ、究極の自己から考える(2) | | 第12回 弁証法的世界—世界から考える、他者において自己を見る | | 第13回 絶対矛盾的自己同一世界と自己の根本構造 | | 第14回 西田幾多郎の宗教論 | | 【オンデマンド配信回について】 | | オンデマンド講義(予定:動画80分 課題10分)は第4回講義までに見ておくことを考えています。詳細は授業で指示します。 | | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | | 授業ノートをしっかり整理し、内容を復習しておく。西田の著作に多少とも触れてみる。 |
評 価 方 法 定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。 定期試験(70%)、平常成績(30%) 定期試験では、手書きノート及び配付資料の持ち込みを可とします 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy ①知識・技能の観点 西田の歴史的位相と、西田哲学の展開を理解していること。 ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 理解したことを適切な日本語で表現できること。 ③主体的な態度の観点 学んだことから主体的な問題を提示し自らの思想的営みの礎にできること 授業の方法 対面 オフィスアワー オフィスアワー 授業時間後に対応します その他 教 科 書 教科書は用いません 参 考 書 上田閑照 『西田幾多郎 人間の生涯ということ』 岩波書店 4-00-260243-5 西田幾多郎 『善の研究』 岩波文庫 978-4-00-331241-4 大橋良介 『西田哲学の世界』 筑摩書房 4-480-84236-5 藤田正勝 『人間・西田幾多郎』 岩波書店 978-4-00-061426-9 他は授業で示します 備 考 【オンデマンド授業】 ①配信元:関大LMS(予定) ②配信時期:10月15日まで(予定) ③質問は対面授業の時間の後に受け付けます |