関大文学部には日中交渉史の伝統があり、中国史の史料を中心に外からみた日本史を通史的に概説します。大学で学ぶ歴史によって、多角的な視野や批判的な思考力を身につけてもらいたいと考えます。
また、高校の新科目「歴史総合」に対して、世界史と日本史の接点を教員志望学生が理解できるような内容を予定しています。高校時代に日本史または世界史のどちらか1科目しか学んでいない教員志望の人には、知識理解の幅をつける意味から有効かと思います。
※先輩からのコメント
既知のテーマに沿って展開される未知のストーリーの面白さが挙げられる。毎回、聞いたことがあるようなテーマから授業は始まる。しかし、「あれもある」「こんなのもある」と次々示される資料を読み解くうちに、全く未知の内容に踏み込んでいる。イノベーションとでもいうべき内容であり、非常に有益だった。日本史と世界史をセットで学ぶと理解がさらに深まり、歴史は未来に密接に関係していることを知ることができた。(文学部2回生)
日本史か世界史のどちらか一方しか学んでこなかった人や、歴史を暗記中心の科目だと捉えている人にとっては、新しい視点を得られる授業になると思われる。この講義では、中国や朝鮮半島の史料を通して日本史を学ぶため、日本を相対的に見るきっかけが生まれ、歴史を一つの流れとして捉えやすくなると感じた。日本史と世界史を結びつけて考えることで、出来事の背景や意味を深く考える力も養われるように思う。(文学部1回生)
前期から継続して受けていますが、日本史・世界史の新しい見方や捉え方をたくさん得ることが出来ます。今までの知識や認識が更新され、より広い視点から歴史を学んでいく姿勢を身に付けることが出来ます。なので、歴史が好きで大学的に学んでみたい人は、受講することをお勧めします。(文学部2回生)
講義内容は日本と海外の文化交流史など、高校において日本史・世界史どちらを取っていた人でも楽しめる内容です。特に文化史は高校の書物名や作者を覚えるだけのものとは違い、どういった流れで日本に出入りしたのかやその影響がどう歴史に関わったのかなど、「大学の講義とは高校の歴史授業とここまで異なるのか」というインパクトを与えてくれる授業です。(文学部1回生)
| 第1回 ガイダンス、ミニ講義 …「外国の旅行ガイドブック」には、どういう風に日本を紹介しているのか?ミニ講義は「邪馬台国と中国情勢」を予定しています。 |
| 第2回 渡来人と朝鮮半島情勢…渡来人はいつ頃、何人ぐらいで来て、ヤマト政権は彼らをどう処遇したのでしょうか? |
| 第3回 外交官としての遣唐使…7世紀の遣唐使を知っていますか? |
| 第4回 「国風文化」を疑う…平安貴族は唐物が大好きでした。 |
| 第5回 朝鮮史から見た元寇…元寇に三度目はあった?、元に服属した高麗はどうなったのか?外から見ないと浮かばない疑問です。 |
| 第6回 蘭東インド会社の対日貿易戦略…なぜ幕府は西欧で蘭のみを選んだのか?キリスト教禁教からだけ見ていた鎖国への過程を再考してみます。 |
| 第7回 朝鮮通信使の意味…李氏朝鮮王国は豊臣から徳川に政権が変わったことをどうみたのか? |
| 第8回 長崎貿易と中国情勢…徳川吉宗は誠に名君だと私は思います。その理由を長崎貿易で説明します。 |
| 第9回 鎖国と2種類の海外情報…暗記ものではない文化史とはどういうものかの例です。幕府首脳陣は決して無能ではありませんでした。 |
| 第10回 お雇い外国人への質問…明治政府は台湾領有に当惑しました。日本は植民地をどのように統治したのでしょうか。 |
| 第11回 捕虜と亡命者がもたらした文化…大正時代は外国人労働者受け入れの先駆けでした。そして、隣国にロシアがあるということを再認識して下さい。 |
| 第12回 在外米軍にとっての沖縄…世界中に625もある在外米軍基地の中で、沖縄はどういう位置付けなのでしょうか? |
| 第13回 戦後アジアの民主主義…1945年以降の台湾、韓国など政情と日本の関わりを再確認します。 |
| 第14回 プレゼン課題の優秀作品講評 |
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| オンデマンド配信授業回 「臨済宗の僧侶とイエズス会宣教師」 |
| (授業動画60分+学習時間30分) |
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| は、関大LMS及び対面での授業時に改めてお伝えします。 |
| 授業時間外学習 / Expected work outside of class |
| 次回の講義テーマに関する基礎知識を事前配信資料で予習確認してくることで、講義で取り上げる視点や史料解釈の理解を高める。 |
| 講義を聞いて各自の興味関心が高まったテーマに対しては、ノートに覚えを記し課題テーマの候補をストックしてゆく。 |
| 毎回の講義内容を自己流にメモし、授業後に改めて整理し直す作業を行うことが望ましい。 |
| 事前資料を読んで、各自が学んでいない領域の歴史を、高校時代の教科書レベルまで補って授業を受けてもらえると、投げかけた疑問の面白さが分かります。 |
| 予習30分、振り返り記述とノート整理90分の見当です。 |