ユニバーサルデザインについて、まちづくり・建築分野・プロダクトから捉える考え方および具体的手法についての基礎知識を講義します。現在の政策、ユーザーの特性、そしてユーザーニーズを把握した上で、具体的なデザインに活かす考え方を学び、また障がいの意味やリハビリテーション、社会参加におけるまちづくりの重要性について学修します。必要に応じて、ユーザー当事者から話を伺うことも考えています。
受講者はこの授業を履修することによって、ユニバーサルデザインの概念や具体的な事例を通じて基礎的な事項について習得することができます。高齢者や障害のある人のニーズを理解することで、まちづくりに必要な素養を獲得できるようにすることを目標とします。
| 第1回 ユニバーサルな社会づくりと障害者の権利に関する条約(1) |
| ユニバーサルな社会づくりと国連障害者の権利に関する条約を概説します。日本の取組みについて説明し、ユニバーサルデザインを理解する前提となる必要な概念について学びます。 |
| 予習内容:国連障害者の権利に関する条約について事前に見ておくこと。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第2回 ユニバーサルな社会づくりと障害者の権利に関する条約(2) |
| ユニバーサルな社会づくりと国連障害者の権利に関する条約を概説します。日本の取組みについて説明し、ユニバーサルデザインを理解する前提となる必要な概念について学びます。高齢者白書・障害者白書についても説明します。 |
| 予習内容:高齢者白書・障害者白書について概要を調べておくこと。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第3回 高齢者・障害者福祉関係の法制度とその事業(1) |
| 福祉に関する制度/事業、および福祉のまちづくりに関する枠組みについて説明することでユニバーサルデザインとの連動を学びます。ここではとくに高齢者白書・障害者白書を通じてどのような対策が取られているのかについて説明します。 |
| 予習内容:高齢者白書・障害者白書について概要を調べておくこと。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第4回 高齢者・障害者福祉関係の法制度とその事業(2) |
| 福祉に関する制度/事業、および福祉のまちづくりに関する枠組みについて説明することでユニバーサルデザインとの連動を学びます。ここではとくに福祉のまちづくりの変遷や現状について説明します。 |
| 予習内容:自治体の福祉のまちづくり条例について概要を調べておくこと。(45分) |
| 復習内容:復習に関しては、授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第5回 人口の高齢化と人口問題 |
| 各種統計データから得られる高齢化の現状を説明することで人口の少子高齢問題について理解を深めます。また、障害のある人の人口の動向についても説明します。 |
| 予習内容:RESASを用いて高齢者人口について事前に調べておくこと。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第6回 高齢社会とまちづくりの変化 |
| 人口の少子高齢化がまちづくりに及ぼす変化となぜユニバーサルデザインが必要となるのか、その背景について学びます。 |
| 予習内容:RESASを用いて高齢者人口について事前に調べておくこと。(45分) |
| 復習内容:自分の地元を対象に少子高齢化の動向を調べ、行政の計画を始めとするまちづくりがどのように連動しているかをレポートすること。(60分) |
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| 第7回 障害の定義と身体/感覚/認知障害の特性とニーズ(1) |
| ユニバーサルデザインを理解するために必要な障害の定義と身体/感覚/認知障害の特性とニーズについて学びます。必要に応じて車椅子体験を実施します。 |
| 予習内容:教科書や事前に配布されたレジュメについて、予習すること。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第8回 障害の定義と身体/感覚/認知障害の特性とニーズ(2) |
| ユニバーサルデザインを理解するために必要な障害の社会モデルと身体/感覚/認知障害の特性とニーズについて学びます。必要に応じて視覚障害/聴覚障害体験を実施します。 |
| 予習内容:教科書や事前に配布されたレジュメについて、予習すること。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第9回 子供から高齢者までの身体機能の特性とニーズ |
| ユニバーサルデザインを理解するために必要な、子供から高齢者までの広がりと分布について説明し、ユニバーサルという用語について理解を深めます。必要に応じて高齢者疑似体験を実施します。 |
| 予習内容:教科書や事前に配布されたレジュメについて、予習すること。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第10回 障害の社会モデルとユニバーサルデザイン |
| 障害の社会モデルを説明することで、ユニバーサルデザインを理解するために必要な概念を学びます。ここでは、4つのバリアやICFの概念についても説明します。 |
| 予習内容:教科書や事前に配布されたレジュメについて、予習すること。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第11回 ユニバーサルデザインの原則とプロダクトデザインへの応用 |
| ユニバーサルデザインが登場してきた背景や原則について説明します。また、共用品やプロダクトデザインに応用された流れや具体的な事例を提供します。 |
| 予習内容:各種企業のユニバーサルデザインの取組について調べておくこと。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第12回 ユニバーサルデザインと経済性 |
| ユニバーサルデザインにとって重要な経済性について説明します。また、障害のある人にとっては特別な道具やデザインも必要であることについて説明することで、理解を深めます。 |
| 予習内容:教科書や事前に配布されたレジュメについて、予習すること。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第13回 福祉のまちづくり条例とバリアフリー法 |
| 福祉のまちづくり条例やバリアフリー法を解説することで、まちづくりにユニバーサルデザインが普及していることを示します。また、バリアフリーとユニバーサルデザインの違いについても考察を深めてもらいます。 |
| 予習内容:教科書や事前に配布されたレジュメについて、予習すること。(45分) |
| 復習内容:地元の福祉のまちづくり条例やバリアフリー基本構想について調べてレポートすること。(60分) |
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| 第14回 建物/道路/交通のバリアフリー・ユニバーサルデザイン(1) |
| ユニバーサルデザインのまちづくりを実践するための建物/道路/交通のバリアフリー・ユニバーサルデザインの考え方について具体的な事例を通じて学びます。 |
| 予習内容:教科書や事前に配布されたレジュメについて、予習すること。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 第15回 建物/道路/交通のバリアフリー・ユニバーサルデザイン(2) |
| ユニバーサルデザインのまちづくりを実践するための建物/道路/交通のバリアフリー・ユニバーサルデザインの考え方について具体的な事例を通じて学びます。 |
| 予習内容:教科書や事前に配布されたレジュメについて、予習すること。(45分) |
| 復習内容:授業で解説された内容について、興味あることを自分で調べること。(45分) |
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| 定期試験 |
| 15回分の講義を範囲とした定期試験を実施します。 |
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[ISBN]9784802830041 『道路の移動等円滑化整備ガイドライン : 道路のバリアフリー整備ガイドライン : 道路のユニバーサルデザインを目指して』 (国土技術研究センター)
[ISBN]9784761524098 『ユニバーサル・デザインの仕組みをつくる : スパイラルアップを実現するために』 (川内美彦, 学芸出版社)