講 義 概 要 二人の教員が児童文学の世界を紹介します。いくつかの作品を通じて、子どもの本に関する基本的な事柄を学びながら、広くて深い子どもの本の世界を探索してみましょう。 前半は、日本の児童文学作家松谷みよ子の作品を通じて、赤ちゃんから幼年の子どもの世界にふれ、昔話とその再創造、物語を語り継ぐことの意義について考え、日本的ファンタジーの面白さを味わいましょう。 後半は、イギリスの近代児童文学誕生の時期にさかのぼり、子どものための物語の基本、児童文学と子ども読者の誕生、現代的絵本の誕生、その背景などを理解しながら、知っているようで知らなかった作品に出会い直し、その影響や展開を見ていきたいと考えます。 到 達 目 標 児童文学の世界は、学んだ知識を発展させ実践・応用する力を修得するための受業の一つである。子どもの保育と教育についての専門的知識を発展させるために、以下を目標とする。 ・子どもの本を実際に読み、味わい、楽しむことができる。 ・児童文学について、その基本的な事柄を理解する。 ・作品の趣旨、作品の筋や基本構造などをつかむことが出来る。 ・得た知識を活用しながら、作品を読んで理解し、考えたことを言葉で表現することができる。 授 業 計 画 | 第1回 | ガイダンス、教員の紹介、授業概要説明。これまでの子どもの本の読書体験について振り返り、その経験を共有する。 | | 第2回 | 児童文学作家、松谷みよ子の生涯と主要作品を整理し、『いないいないばあ』(童心社 1967年)などの赤ちゃん絵本を取り上げて作品分析を行います。 | | 第3回 | 『ちいさいモモちゃん』(講談社 1964年)などの松谷の幼年文学作品を取り上げ、時代背景を確認しながら作品分析を行います。 | | 第4回 | 『信濃の民話』(未来社 1957年)、『秋田の民話』(未来社 1958年)など松谷が昔話を再話した作品を取り上げ、昔話を未来に繋ぐことについて考えます。 | | 第5回 | 松谷の太郎三部作(『龍の子太郎』、『まえがみ太郎』、『ちびっこ太郎』)を取り上げ、日本の「太郎」物語について整理し分析します。 | | 第6回 | 第2回~第5回を振り返り、松谷みよ子の作品を通して学んだことをまとめて発表し、レポートにまとめていきます。 | | 第7回 | 子どものための物語から児童文学へ | | 第8回 | 子どものための物語の基本 | | 第9回 | 子どもの本と子ども読者の誕生①絵と会話が命? | | 第10回 | 子どもの本と子ども読者の誕生②絵本の誕生 | | 第11回 | 子どもの本と子ども読者の誕生③子どもの本が誕生する背景 | | 第12回 | 日本の現代児童文学の誕生 | | 第13回 | 子どものための物語の基本とその展開 | | 第14回 | 児童文学の多様な展開 | | 第15回 | まとめ |
評 価 方 法 児童文学に関心をもって体験したり考えたりしようとする姿勢、学んだ知識を活用し、自分自身の経験に照らして考え、知識や経験をふまえて言葉で表現する態度、力について、以下のとおり、評価します。二人の教員が共同で授業を実施します。個々の授業回、および二回のレポートについては、担当した教員がそれぞれ評価いたします。 ・授業への参加、日頃の提出物、リアクションペーパーなどの状況等(60%) ・レポート(前半1回・後半1回の計2回)(40%) 授業の方法 対面 教 科 書 テキストは使用しません。授業内で適宜指示、資料の配付などを行います。 備 考 基本は対面での講義形式。適宜実物の提示、動画視聴、ICTツールの活用により授業を実施する。必要に応じて、オンライン・オンデマンド形式の授業に変更する場合がある。 manabaによる教材の提示や連絡、伝達を実施する。 |